Fuel Cell

ホンダが次世代燃料電池を公開 水素を活用した定置型蓄電システムも

Morning lark 2025. 2. 24. 08:07

ホンダは「H2 & FC EXPO【春】~第23回 水素・燃料電池展~」(2025年2月19~21日、東京ビッグサイト)に出展し、2027年度に量産開始予定の次世代燃料電池モジュールと、2026年に生産開始予定の燃料電池定置電源について、仕様およびスペックを世界初公開した。 次世代燃料電池モジュールの外観

 

 現行モデルの燃料電池モジュールは、米ゼネラルモーターズ(GM)との共同開発によるものだが、今回発表した次世代モデルはホンダ独自で開発を実施。GMと共同開発した燃料電池をベースにモジュール化した現行モデルは出力78kWなのに対し、次世代モデルは出力を150kWに高めた。  モジュール寸法はW730×D580×H700mm、重量250kg、出力電圧範囲は450~850Vで、最大効率は59.8%となっている。出力向上とともにコンパクト・軽量化を図ることで、重量当たりの出力密度も現行モデルの0.38kW/kgから0.60kW/kgに高めている。  2024年に発表した「CR-V e:FCEV」に搭載された現行の燃料電池モジュールは、「CLARITY FUEL CELL」搭載の先代モジュールと比較し、コストを3分の1以上に削減し、耐久性は2倍以上に高めてきた。今回発表した次世代モジュールは、現行モデルからさらにコストを2分の1以下に削減し、耐久性は2倍以上、さらに容積当たりの出力密度も3倍以上とする目標だ。  ホンダはこの次世代モジュールの量産に向けて、日本に生産工場を新設する。2027年度の稼働開始を目指しており、生産能力は年間3万基となる見通しだ。  同社は2040年に世界で販売する全ての新車を電気自動車や燃料電池車にする方針を掲げている。今回発表した次世代モジュールは、一般的な乗用車だけでなく商用車や建設機械などにも採用を広げたい考えだ。

燃料電池定置電源を2026年に量産開始へ

 ホンダはさらに2026年に生産開始を予定している、定置向けの燃料電池電源システムも披露した。「CR-V e:FCEV」にも搭載されている現行の燃料電池を活用し、工場や事業所などの大型施設向けに水素由来のクリーンな電力を供給する定置型蓄電システムだ。  出力250kWを1ユニットとし、最大4基で1000kWまでの連結可能。1000kWを3列に並列設置するといったレイアウトも可能だという。非常用電源としての活用だけでなく、電力需給の平準化などの用途も想定しており、始動時間は10秒以内としている。  定格電圧はAC200~480V 3相4線式、動作環境は-25~45℃で、定置型燃料電池発電システムの規格であるANSI/CSA FC1やIEC 62282-3-100に準拠する。

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 ホンダは「H2 & FC EXPO【春】~第23回 水素・燃料電池展~」(2025年2月19~21日、東京ビッグサイト)に出展し、2027年度に量産開始予定の次世代燃料電池モジュールと、2026年

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