ジェイテクトがFCV水素循環ポンプ用軸受、耐久・耐食性10倍
Fuel Cell / 2021. 7. 28. 10:12
ジェイテクトは、燃料電池車（FCV）の水素循環ポンプなど向けの軸受（写真）を開発した。高強度・高耐食ステンレス鋼の採用と熱処理技術の工夫で従来製品に比べ、水素に対する耐久性・耐食性を10倍高めた。 トヨタの新型FCV「ミライ」に採用されたジェイテクトの高圧水素供給バルブ 同軸受は2025年に亀山工場（三重県亀山市）と四国工場（徳島県藍住町）、製造子会社のダイベア（大阪府和泉市）で量産する予定。国内外の自動車部品メーカー向けに年間1億3000万円の売り上げを目指す。 カーボンニュートラル（温室効果ガス排出量実質ゼロ）の実現に向け、FCVは環境車としての需要増が期待される。FCVでは水素を有効活用するため、燃料電池内の未反応の水素を再利用する水素循環ポンプが使われる。 水素循環ポンプ用の軸受は水素中で腐食しにくい耐久性の高さが求められていた。
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