1500台の家庭用燃料電池で「仮想発電所」を構築、再エネの出力変動対策へ実証実験
大阪ガスは2020年6月5日、ユーザー宅の家庭用燃料電池エネファーム約1500台を統合制御してバーチャルパワープラント(VPP)を構築し、系統需給調整に活用する実証を開始すると発表した。事業期間は2020年6月〜2021年2月(予定)である。
今回、経済産業省が公募する「令和2年度需要家側エネルギーリソースを活用したVPP構築実証事業費補助金」の「VPPアグリゲーター事業」に参画する。本実証事業のアグリゲーションコーディネーターは中部電力ミライズであり、大阪ガスはリソースアグリゲーターとして実証事業を行う。
太陽光発電、風力発電などの再生可能エネルギーは、日射量や風の強弱などにより発電出力が変動する。一方、エネファームは発電出力を自由に制御でき、再生可能エネルギー大量導入社会における系統需給調整に貢献できるリソースとして注目されている。大阪ガスは、2016年に発売したエネファームtype SからIoT機能を搭載し、現在約5万台が同社のサーバとつながっている。
本実証事業では、IoT化で培った遠隔制御技術のノウハウを生かし、再生可能エネルギーの出力変動を含む系統需給状況に対応してエネファームの出力が制御できることを検証する。
具体的には、アグリゲーションコーディネーターからの指令に基づき、調整力を供出する実証を通じて、多数台エネファームの遠隔制御の技術検証(指令量に対する調整力供出精度)を実施する。
電力系統安定化のための調整力供出の技術検証の運用イメージ 出典:大阪ガス
系統の需給状況に応じた多数台エネファームの遠隔制御の技術検証(需給状況への貢献量の運用精度)も実施する。
系統の需給状況に応じた出力制御の技術検証の運用イメージ 出典:大阪ガス
'Fuel Cell' 카테고리의 다른 글
Urban Aeronautics、CityHawk水素駆動化のためにHyPointと提携 (0) | 2020.06.26 |
---|---|
発電効率65%!東ガスの業界最高水準燃料電池、商用化のターゲットはどこ? (0) | 2020.06.26 |
家庭用燃料電池「エネファーム」で仮想発電所、卒FIT太陽光の自家消費促進を実証 (0) | 2020.06.22 |
家庭用カセットボンベが燃料 世界初のハイブリッド・ドローンの実証成功 (0) | 2020.06.22 |
トヨタ、燃料電池車「MIRAI」の次期型開発最終段階「MIRAI Concept」初公開。航続距離3割アップ、5名乗車でエモーショナルスタイリング (0) | 2020.06.22 |