中国の水素産業、グローバル展開加速 世界の脱炭素に貢献
【新華社北京5月10日】中国の水素エネルギー関連企業が技術革新や生産規模を頼りに、海外市場で存在感を強めている。北京市大興区を中心に展開する企業群は、世界の脱炭素需要を取り込み、輸出網を拡大している。
中国各地はここ数年、水素エネルギーの産業発展や応用促進に向けた関連政策を相次いで打ち出してきた。大興区には関連企業200社以上が集まり、長距離の貨物輸送やコールドチェーン物流、旅客輸送などへの水素エネルギーの活用も進む。
大興国際水素エネルギーモデル区に拠点を置く北京中電豊業技術開発は、水素製造の核心装置であるアルカリ水電解装置の輸出を増やしている。同社の王子豪(おう・しごう)総経理補佐によると、ここ数年で輸出先は米国やドイツ、スペインなど30カ国近くに広がり、今年3月には南米チリで電解セルの現地生産拠点建設の財政支援を得た。
同じく同モデル区にある高圧流体装置メーカー、北京海徳利森科技も海外展開が目覚ましい。2023年にはアラブ首長国連邦(UAE)のドバイで行われた国連気候変動枠組み条約第28回締約国会議(COP28)に合わせ、現地に水素ステーションを建設。英国やドイツ、フランスにも輸出し、今年の海外受注は前年比倍増の見込みだという。
「実証プロジェクトの奨励から産業ロードマップの策定まで、中国には将来を見据えたはっきりとしたビジョンがある」と同社の鞏寧峰(きょう・ねいほう)代表は指摘する。「一部の技術の応用は世界的な競争力を備えている。中国は産業の裾野が広く、サプライチェーンも整っており、中国の水素エネルギー企業には海外進出する力がある」
中国は世界最大の水素生産国(年間約3300万トン)であるとともに、再生可能エネルギーの設備容量も世界で最も大きい。使用時だけでなく製造時も炭素を排出しない「グリーン水素」の供給で、中国は大きな可能性を秘めている。
専門家によると、グリーン水素は、炭素排出の削減が難しい運輸業や化学工業、鉄鋼業などにとって、脱炭素化のための有力な解決策となる。世界各国はすでに、大規模な水素エネルギーの実証プロジェクトを急いでいる。中国の水素産業の海外進出は、地域経済の発展だけでなく、世界的な水素エネルギー利用とクリーンエネルギー転換にもつながる。
今年3月に行われた中関村フォーラム年次総会では、メタノールから水素を生成して利用する燃料電池システムが展示され、来場者の注目を集めた。出展した北京海得利茲新技術はすでに、ドイツの総合電気大手シーメンスをはじめとする国内外の顧客と、自立的なエネルギー供給が可能な水素製造・発電設備サービスについて商談を進めているという。(記者/羅鑫)
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