世界初、100キロ以上飛行可能な水素動力ドローン 中国
水素を動力源とする新型ドローン「天目山1号」が26日、中国東部の浙江省(Zhejiang)杭州市(Hangzhou)にスムーズに着陸し、その長い飛行耐久性、超低温でのオペレーション能力、環境に優しい設計で、市場のゲームチェンジャーになると期待されている。 「天目山1号」の設計責任者は「従来の産業用無人航空機(UAV)の用途を一変させ、長距離連続飛行における独自の能力と、中国北部の寒冷で過酷な条件下での信頼性で、市場に大きな展望をもたらすだろう」と説明する。 100キロを超える連続飛行が可能なこのドローンは、軽量炭素繊維で一体成型された機体を備え、空重量19kg、最大積載重量6kgだ。その長距離飛行能力は、水素燃料電池と貯蔵装置からなる完全に自主開発された水素パワーシステムによるものだ。 「科技日報(Science and Technology Daily)」によると、このシステムで使用される空冷式燃料電池スタックは、最大エネルギー密度が1000ワット・アワー毎キロを超え、リチウム電池の5~6倍になるという。 開発チームは、この新型ドローンは、低高度経済分野の技術革新における重要な進歩で、一般航空分野と低高度経済分野の融合に弾みをつけるものだと強調する。 また、同機はパラシュートを内蔵した世界初のドローンで、飛行中に事故が発生した場合、パラシュートが自動的に開き、リスクを最小限に抑えることができるという。(c)CNS/JCM/AFPBB News ※この記事は、CNS(China News Service)のニュースをJCMが日本語訳したものです。CNSは1952年に設立された中華人民共和国の国営通信社です。
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