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 フランスRenault(ルノー)は2022年5月19日、燃料電池(FC)を搭載したコンセプト車「Scenic Vision」を初公開した(図1)。同社はすでに商用の燃料電池車(FCV)を手掛けており、FCの搭載を乗用車にも拡大する。

図1 ルノーのコンセプト車「Scenic Vision」
車両寸法は全長4490×全幅1900×全高1590mmで、ホイールベースは2835mmである。なお、ルノーは同コンセプト車の外観を採用した電気自動車(EV)「Scenic」を24年に発売する予定だ。(画像:ルノー)
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 同コンセプト車は、出力16kWのFCモジュールと容量40kWhのリチウムイオン電池を組み合わせることで、最長で800kmの航続距離を実現した(図2)。水素タンクは車両前方に1つ搭載し、水素は5分程度で充填できる。

図2 コンセプト車の部品構成
車両前方に水素タンクを1つ搭載する。電池パックは床下中央に配置する。駆動用モーターを車両後部に搭載した後輪駆動(RWD)車である。(画像:ルノー)
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 ルノーが燃料電池を搭載した乗用車を市販するのは「水素ステーションの拡大が見込まれる30年以降」(同社)という。同社は21年から、FCシステムを手掛ける米Plug Power(プラグパワー)との合弁会社を通じて商用のFCVを開発しているが、乗用のFCVではトヨタ自動車や韓国Hyundai Motor(現代自動車)が先行する(図3)。

図3 ルノーが手掛ける商用FCV
(写真:ルノー)

リサイクル材を多用

 同コンセプト車は、車両の7割をリサイクル素材で構成し、廃車時には電池も含めて車両の95%をリサイクルできる。車両全体に使う樹脂の3割が植物由来で、床面には牛乳用樹脂ボトルや樹脂パイプなどのリサイクル材を使用する(図4、5)。水素タンクに使った炭素繊維もリサイクルされたものである。

図4 コンセプト車の内装
床面やシートなどにリサイクル材を使用する。ドアは観音開きである。(画像:ルノー)
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図5 インストルメントパネル
カメラやステアリングホイールに搭載したセンサーで、運転者の心拍数など、健康状態を計測できるという。(画像:ルノー)
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 ルノーは40年までに欧州で、50年までに世界全体でカーボンニュートラル(炭素中立)を達成する目標を掲げている。今回のコンセプト車は、ライフサイクル全体での二酸化炭素(CO2)排出量を、ルノーの現行の電気自動車(EV)に比べて75%削減できるという。同社CEO(最高経営責任者)のLuca de Meo(ルカ・デメオ)氏は「我々のESG(環境・社会・企業統治)戦略を体現する最初のコンセプト車だ」と説明した(図6)。

Posted by Morning lark
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