ルノーが燃料電池の採用を乗用車へ拡大、発売は30年以降
フランスRenault(ルノー)は2022年5月19日、燃料電池(FC)を搭載したコンセプト車「Scenic Vision」を初公開した(図1)。同社はすでに商用の燃料電池車(FCV)を手掛けており、FCの搭載を乗用車にも拡大する。

同コンセプト車は、出力16kWのFCモジュールと容量40kWhのリチウムイオン電池を組み合わせることで、最長で800kmの航続距離を実現した(図2)。水素タンクは車両前方に1つ搭載し、水素は5分程度で充填できる。

ルノーが燃料電池を搭載した乗用車を市販するのは「水素ステーションの拡大が見込まれる30年以降」(同社)という。同社は21年から、FCシステムを手掛ける米Plug Power(プラグパワー)との合弁会社を通じて商用のFCVを開発しているが、乗用のFCVではトヨタ自動車や韓国Hyundai Motor(現代自動車)が先行する(図3)。

リサイクル材を多用
同コンセプト車は、車両の7割をリサイクル素材で構成し、廃車時には電池も含めて車両の95%をリサイクルできる。車両全体に使う樹脂の3割が植物由来で、床面には牛乳用樹脂ボトルや樹脂パイプなどのリサイクル材を使用する(図4、5)。水素タンクに使った炭素繊維もリサイクルされたものである。


ルノーは40年までに欧州で、50年までに世界全体でカーボンニュートラル(炭素中立)を達成する目標を掲げている。今回のコンセプト車は、ライフサイクル全体での二酸化炭素(CO2)排出量を、ルノーの現行の電気自動車(EV)に比べて75%削減できるという。同社CEO(最高経営責任者)のLuca de Meo(ルカ・デメオ)氏は「我々のESG(環境・社会・企業統治)戦略を体現する最初のコンセプト車だ」と説明した(図6)。

ルノーが燃料電池の採用を乗用車へ拡大、発売は30年以降
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